「子どもはいらない」
そう言っていた女性会員さま。もちろんプロフィールにも書いてあって、交際に発展した彼にもその旨を伝えた。交際は順調に進んで、意気投合。

でも、彼の本心は、
「子どもが欲しい」
女性側からの本交際申込みに、彼は
「少し考えさせて欲しい」
と。当然の言葉だと思います。

私は女性との面談時に、
「なぜ子どもは欲しくないと思ってる?」
と質問してみた。

そうしたら、
「経済的な不安があるから」
と答えが返ってきた。

私は質問を続けた。
「仮に彼がお金のことは大丈夫、任せてって言ったらどう?」

その女性は、ハッとした顔をした。
「それだったら欲しい」
涙を堪えながら、そう話してくれた。

本音は「欲しいと思ってる」のに、その本音に蓋をして「子どもはいらない」と自分にウソをつき続けてしまったのだ。こうやって人は自分の恐れ(ここでは経済的なもの)から、巧みに自分にウソをついて本音から逃げてしまう。

さらに彼女は、
「でも、年齢的に難しいって思ってる」
と。

「なぜ難しいと感じる?」
と私が聞いたら、

「もう年齢的に無理だ、と数年前から母親に言われてきたから」
と彼女は答えた。

もちろん、年を重ねるごとに妊娠が難しくなるのは事実かもしれない。結果的には無理かもしれない。でも、 自分を欺き続けるか、本音で生きるかで、結果は変わるかもしれない。

不安や恐怖に苛まれて、自分を欺き続ける人は、無意識に他人をも欺き続けている。嘘つきはやめよう。なかなかそれに気づくのが難しかったりするんだけどね。自戒を込めて。